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ソウル編参加者レポートその4
大切な思い出
イ・ジエ
 日本の公演文化を間接的に接してからもう一ヶ月になる。無論彼らは我々同様演劇を専攻に勉強している学生ではなかったが、公演文化に対する関心度は我々と相違なかった。彼らは韓国の演劇を観てどのような感想を抱いたのであろうか。日本の学生とのディスカッション時間は私にとって新鮮そのものだった。


日本での公演文化は韓国とは異なり、伝統芸能が主になるとの間違った先入観がすべての始まりだったのかも知れないが、去年の夏、日本を訪れた時感じたのは「親切さ」の安売りだった。彼らからの過ぎた親切さはむしろ負担になる原因であった。だが、そのような過剰の親切さにまた深い意味はなかった。
本音を隠して建前を見せる為だとでも言えようか。
とにかくこのような日本の個人主義の影響は演劇の中でも著しかった。韓国での公演では社会全般の問題などのものが主なテーマとなった演劇が数多く、またそれらの公演物が人気があり口コミで広がったりするのであるが、それは韓国の社会で人々の興味が一箇所に集中しやすいとの事柄にも原因はあると思われる。だが、日本においては個人主義の色が強い上、個人の興味の対象が個別に分かれているため韓国でのような公の問題を演劇などに取り入れた場合、その作品に人気が出にくいとの事だった。この事実は興味深かった。しかし、個人主義が問題だとは思えなかった。個人個人が重要視される事で個性を成長させる事が出来る日本に比べ、韓国は興味の対象においてもあまりにも制限されているのではないかと思えた。
日本の学生との二日間は短いものだった。言葉は通じなかったが、互いの情報をもっと共有したい気持ちがあったせいかも知れない。また今回の機会を通して個人的にも自分の国の公演文化に関して学べるきっかけにもなったし、日本の公演に関してもすこし感じ取ることが出来た時間だった。日本の学生からの鋭い質問をうける度に現在の韓国での公演状況に対して訳もなく羞恥心を覚える事もあったが、学校の授業でしか知らなかった日本の公演に関して直接知る機会でもあった。今回のゼミは狭くなりすぎていた自分の視野を広げる初めての経験だったかも知れない。また彼らと会える機会が残っているのが楽しみである。
来年の2月にはまた彼らに我々の公演を見せ、話し合いなどを交えた大事な経験と思い出を作りたいと思うのである。

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